農業おすすめ本!「再エネ農業」で所得倍増!電気と野菜を同時に作るソーラーファーム

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こんにちはバシタカです!

自分の就農計画はまだまだ進んでいませんが、とにかく農業本を読もう!ということで読んでます。

今回は

「再エネ農業」で所得倍増!電気と野菜を同時に作るソーラーファーム」鶴蒔 靖夫

です!

 

 

農業おすすめ本の感想!「再エネ農業」で所得倍増!

この本は、農業ビジネスの革命児ファームドゥ・グループ創業者、岩井雅之さんの挑戦を描いたものとなっております。

農業資材店の開業から、紆余曲折を経て、ソーラーを絡めた売電収入と、農業を掛け合わせて持続可能な農業経営を推進していく会社に成長していくまでの物語です。

著者は実業家であり、現在ラジオパーソナリティ、作家の鶴蒔靖夫さん。

基本的には、主人公である岩井雅之さんの物語なのですが、農業の世界の保守的な部分と戦いながら、いろんな苦難にぶつかりつつ、それでも前進していく岩井さんは本当にすごい人だなあと感心いたしました。

今までいろんな人の伝記などを読んできましたが、やはりすごい経営者というのは、何度も逆境にさらされながら、それでも歩みを止めずに、むしろ利用しながら突き進んでいくもんなんだなあと、改めて経営することの難しさや厳しさを感じました。

そんでもって、やはり「農業って保守的な世界なんだなあ」ということも感じました。

さて、この本のタイトルにもあるように、現在岩井さんの会社は「ソーラーファーム(R)」という

農業とソーラー発電を組み合わせた農業経営

を推進しています。

普通に農業をするだけでは不足しがちな収入を、ソーラーパネルを屋根部分に設置することで、売電収入も同時に得てしまうというものです。

 

売電収入という安定的な収入があれば、不安定な農業経営というものも安定しますし、現在の農家の約六割が農業所得以外の所得が主な収入であることを考えれば、売電を副収入として農業に専念できるとなれば、これはありがたい限りですよね!

 

バシタカも「これはすばらしい!」と思いましたが、肝心なのは「投資額」つまり、

どのくらいソーラーパネルを設置するのにお金がかかるんでしょうか?ということですね。

 

岩井さんの会社「Farmdo(ファームドゥ)の「ソーラーファーム」がいくらなのかはわからなかったのですが、農林水産省が発行している

2020年度版「営農型太陽光発電取り組み支援ガイドブック」を見てみると、

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/renewable/energy/attach/pdf/einou-54.pdf

 

取り組み事例の中にこんなデータがありました。

発電電力 200kW

22a ばれいしょを栽培

建設費 4780万円

発電電力 444kW

60a 水稲・麦を栽培

建設費 1億1150万円

とあります、つまり、20a程度の農地でも、ソーラーパネルを設置するとなると、めちゃくちゃお金がかかる!ということがわかりますw

まあ、売電収入で生計の約半分が立つくらいの広さのパネルを設置するんだから、そりゃ高くつくのも当然です!

 

しかも、ソーラーパネルは法律上の関係で、パネルの支柱の部分を一時「転用」することによって、現在の規制をすり抜ける形で認められているものなので、その下では確実に「農業」が行われていないといけません。

なので、その下で「安定して、継続可能な農業計画が立てられる」ことが必要条件になっているみたい。

大金が借りられない、そして、継続的な(20年くらいの)営農計画が立てられない!という点で、新規就農でいきなりソーラーパネルを設置するというのは、現実的ではなさそうですw

まあ、そりゃそうだわな!

でも、新規就農がうまくいって、きちんと継続的に営農できて、信頼されるようになれれば、この太陽光売電の仕組みも利用できるようになるかも知れないし、今後太陽光パネルのコストも下がってくれば、導入できる日も来るかもしれない!

というわけで、わくわくしながら待っていようと思います♪

 

まとめ

本の紹介というよりは、「ソーラーパネルを新規就農で設置できるの?」という内容になってしまいましたが、本そのものは面白かったです。

社長の岩井さんは、農家さんの立場に立っていろんなチャレンジをされている経営者さんですが、いろいろチャレンジしていく中で、思いがけない発見が、その後の発展につながっているところが多いのが、印象的でした。

農業資材を販売していて、ついでに農産物の直売所を始めたら、農業資材よりも儲かってしまったり、

震災の電力不足がきっかけでソーラーパネルを設置したら、それがメインの商品になったりとか、ビジネスって、本当に計算通りにいかないんだなあと感じました。

志の高い経営者さんでさえそうなんだから、自分たちはなおさら、 チャレンジしていくしかないんだなと痛感いたしました!

というわけで今回はここまで!

最後までお読みいただきありがとうございました!