新規就農者の離農率・定着率ってどれくらい?農業ってやっぱ稼げない?
こんにちはバシタカです。
新規就農するにあたって、「どれくらいの人が、継続的にやっていけてるの?」と気になったので、調べてみました。
「農業は食えない」と言われているわけですが、実際のところどうなんでしょうか?
新規就農者の離農率・定着率ってどれくらいなの?
さて、まずはネットでの情報から!
農林水産省のホームーページの「担い手の動向」のページで見てみると、
「新規就農者数の推移」のところで、こんな風に書かれていました。
40歳未満の新規就農者数は、近年1万3千人から1万5千人程度で推移しています(図2-1-20)。
しかしながら、新規就農者の3割は生活が安定しないことから5年以内に離農しており、定着するのは1万人と推計されています。
青年就農給付金を開始した平成24(2012)年以降の40歳未満の新規参入者は1,500人程度で、平成23(2011)年以前に比べ約2倍に増加しています。
出典:https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h26/h26_h/trend/part1/chap2/c2_1_03.html
40歳未満の新規就農者の場合、3割の人が生活が安定せず、離農しているという報告がなされています。
この数字には、自分で農業を始める人だけでなく、農業法人に就職する人も含まれていますが、農業法人に就職する割合は全体の1割に満たないので、やはり「自営で新規就農しても、5年以内にやめてしまう人」が少なくない現状が見えてきます。
また、現在読んでいる「就農への道」という本の中にもこんな記述がありました。
新規就農支援の取り組みや情報提供が充実してきているにも関わらず、特に農外からの新規就農者の経営状況は厳しく、全国新規就農相談センターによれば、新規参入して5年目であっても、農業所得で生計が成り立っている割合は48.1%と半分に満たない。
出典:就農への道~多様な選択と定着への支援~
こちらも、農業法人に就職する場合も含んでいますが、それでも農業だけで生計を立てられるのは、多くても3割くらいと考えておいたほうがよさそうです・・。
というか、かなーり厳しいですね・・・。
新規就農者の多くが「50歳以上」
新規就農者は、毎年5万人程度なのですが、その6割が「50歳以上」の新規就農者。
つまり、会社を定年化早期退職して、年金をもらいつつ農業をしている人が半数以上います。
つまり、年金があるので、農業それ自体はそれほど収支が良くなくても、なんとか生活していけるという人が大半ということなんですね。
実際に農業を始めても、副業がないとしんどいという声はよく聞きますし、これから始めたいという人は、自分が農業に向いているかどうかを見極めるためにも、一度農業法人などに就職してからのほうが賢明かも知れませんね・・・。
まとめ
今回は、新規就農者の離農率、定着率について調べてみました。
こうして見てみると、農業を始めても、少なくとも3割の人は、5年ほど続けているにも関わらず「食えていない」という人がいるということがわかりました。
もちろん、農業以外に収入がある場合は大丈夫なのですが、他に収入がない場合は、できるだけサポートの手厚い場所で新規就農をするか、まずは法人で就職してみるというのが、堅実な道だということがわかりました。
農業で食べていくというのは、かなり夢のある話ではありますが、何しろお金のかかることなので、後悔しないように事前に準備をしっかりとしておきたいものですね。
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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